To:マミーさん


〜Boy's memory〜


頭の片隅に残る記憶は、遠い異国の情景。


幼い瞳に映る少女の面影、赤い服を着た小さな女の子。


マナと一緒にあの地を発つ日の朝、涙でくしゃくしゃな顔が、僕を悲しそうに見上げてたんだ―――

「…また…あえるよね…」


「…うん…かならずあえる…


 …ぜったい…あいにいくよ…」


二人で交わした約束、大切な想い出は、君の隣で眠る僕の夢になって蘇った。


眩しい木洩れ日に瞼をゆっくり押し上げると、腕の中の彼女は穏やかな表情で眠ったまま。


「…そうか…あのこ…」


赤い服の少女は…君…リナリーだったんだ…


樹木の下で昼寝をしていた僕達の頬を、初夏の爽やかな風が優しく擽る。


気持ち良さそうに寝息を立てる彼女に向けて、僕は静かにこう言った。


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「…約束通り、僕は君に逢えたんだね…。」


†アレンとリナリーは過去に一度巡り逢っていた、そんな設定になっています。


マミーさん、リクエスト有難う御座いました!