December 24th


円卓の上に二つ並んだグラス、そして真ん中には、たんと苺があしらわれた生クリームのデコレーションケーキ。


…シャンパン、手作りケーキ、これで準備は万端。


うん、ケーキの出来映えは、自分ながら、なかなか良いぐあいと思う。


今日は聖誕祭の前夜、それから明日はアレン君の誕生日だから、彼女の私はめいっぱい頑張らなくちゃ!


『喜んでくれるかな?』


アレン君の嬉しそうな笑顔が見たくて、私なりに一生懸命作ったの。


でも肝心な彼は、まだ部屋に来ない。


任務、長引いてるの?


早くしないと、イブが終わっちゃう。


ふっと窓の外を見れば、ちらちらと白い小雪が降ってる…。


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23時57分…


23時58分…


23時59分…


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0時00分…


ああ、とうとう日が明けちゃった。


アレン君、今日の約束の事、忘れちゃったのかな…?


せめて『誕生日おめでとう』ぐらい、言いたかったのに…。


カサリ―――


…ベッドから何か落ちた?


拾い上げたそれは、一枚のクリスマスカード。


全然気付かなかった、誰がこんな所に。


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『素敵なプレゼントを持ったサンタクロースは、貴女の元に必ず来ます』


『窓の鍵を開けて、待っていて下さいね』


これ、アレン君の字…。


私は彼が、窓の外であたふた慌てている姿を想像した。


「…くすっ、ここ、何階だと思ってるのかな、それにサンタさんは普通、煙突から来るんだよ?」

聖なる降誕祭とキミの誕生日を、二人で一緒に祝おうね。


ずっとアレン君の事、起きて待ってるから…―――


†聖夜ってアレリナにぴったりだわv