The first of various events in the New Year
新しい年が訪れた一月一日、私はアレンくんの隣、その細く長い腕に抱かれて、とても穏やかな朝を迎えた。
どのくらいこうしていただろう、彼の腕にどのくらい包まれていたんだろう。
全く眠れなかった、一睡もできなかった。
彼のかわいい寝顔をせっかくすぐ間近で見られるのに、このまま寝てしまうなんてもったいない。
それに瞳を閉じたら、今の瞬間が消えてしまうような気がして…。
アレンくんがいなくなってしまう。
どうしてだか分からないけど、まるで小さな子供みたいに、とりとめもなくそんなことを思ってしまう。
だから目を瞑って眠るのが怖かった。
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そうしたことをつらつら考えているうちに、やがて彼のふさふさした睫毛が揺れて、ゆっくりとその眼瞼が開かれる。
目を覚ましたアレンくんは起きしな、優しい目くばせをする。
「『Happy New Year』、リナリー。」
静かな声色でそう言ったあと彼は、私の頬にふわりとキスを落としてくれた。
『世界で一番、いとしい瞳』
『世界で一番、いとしい声』
『世界で一番、いとしい唇』
胸がじんわりあったかくなる瞬間、私が心の奥から幸せを感じられる瞬間。
この一瞬の為だったら、苦しみや悲しみ、どんなことも、困難さえもいとわない。
アレンくん、『貴方』は『貴方』なんだよね―――
目に見えない明日、大嫌いな神さまだって予想がつかない未来、そのとき何が起こったって私はここにいる。
アレンくんの隣でいつも笑っているよ。
もう何もかもひとりで背負い込まないで、ひとりで孤独に怯えてしまわないで。
私、貴方を信じてる。
明日も明後日も、今年も来年も、アレンくんの横で笑っていられるって信じてる。
何より安心できるのはここだけ、貴方の隣、ここが一番落ち着くの。
ここが私の唯一の居所、そう、強く思うから。
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アレンくん、貴方にとっての私は、いったいどういう存在なのかな?
私の居場所はアレンくんの隣、アレンくんの居場所は私の隣、貴方も一緒の気持ちでいて欲しい。
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私が少し寂しげに眉を顰めると、彼は温柔な笑顔を浮かべて言ってくれた。
「リナリー、今年も来年も、ずっと二人でいよう。」
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きっと彼も私と似た不安を抱えている、けれどやっぱり、私のことを固く信じてくれている―――
『僕も君とおんなじ気持ち』
貴方のその笑顔、だれよりも優しい微笑みは、『そうだよ』と、私に語りかけてきてくれているみたいだ。
どうか貴方の幸せ、そんな心安らぐ存在でいられますように…
『The first of various events in the New Year』
(それは今年最初の出来事)
ねえ、アレンくん…
この先もずっとずっとずっと、私は貴方のことが大好きだよ…
†2010年度・明けおめ企画です(ちょびっと早いけど…
今回は単行本の19巻をかなり意識して描きました。
とにかくエクソシストって物凄い激務じゃないですか。
幾ら恋人同士だって年がら年中傍にいられる訳じゃないんだろうな、と思いまして。
それに14番目のアレンをリナリー自体、とても不安に感じていますからね(^_^;
↑ここら辺、アレリナフラグ立ってますv
…どうでも好い事なのですが、Dグレって、やっとキャラを描き慣れて来たかなって頃に、ちょうど髪型とかが本誌でがらりと変わりますよね。
だから何時まで経ってもアレリナを極められない(笑
↑アレン一人だけでも何パターンあるのかさえ分からんデス
新刊は緊迫シーン満載で確かに面白いけれど、展開が急すぎて今一テンポを掴み切れていない私だったり…;
と、まあ、くだくだしいご託はここでおしまいっ!
『愛玩┼mad toy dolls』を来訪して下さっている皆様、今年一年、大変お世話になりました!
残りの僅かな本年を良い年にして、清々しい新年をお迎え下さいませm(__)m
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