放課後の憂愁


橙に染められた夕方の教室。


少し物寂しい校庭から、部活を終えた生徒達の帰っていく声がする。


僕は誰も居ない教室で彼女、妹を待っていた。


「お待たせ、お兄ちゃん。」


ぼんやり耽っていた僕の、後ろから抱き付いてきたのは長い黒髪の少女だった。


そう…君は大切な…たった一人の…かわいいかわいい女の子。


両腕でしっかり纏わり付く小さな手に触れて、僕は憂いの溜息をつく。


どれだけ願ったら…この望みは叶うんだろうか。


恋愛に制限なんてなければいいのに、どんなに叫んで愛(おもい)を正当化したって、僕らの前じゃそれは虚しく掻き消されてしまうんだ。


†テキトーに描いた落描きに色を塗ったので、何やら酷い出来です;