Afterword
 

〜2009/6/30/美月〜


†愛少女で挑戦しようと思った題目は、まず始めにブログで申し上げた『恋愛は年齢の壁を超えられるか』で、それともう一つ隠れた題目がありました。


それは『人間は良くも悪くもあるから人間』と云うテーマ、寧ろこちらの方が作品の大半を占めたテーマだったかも知れません。


自分が本来好むのは、善と悪をはっきり付けたものですが、今回はそうした主観から一歩抜け出してみようと思いました。


人なら誰でも持つような感情と欲望、人間らしくある事を念頭に置いて執筆しました。


主人公である筈のアレンにも過ちがあって、元凶である筈のジェシカにも情味がある、これを前面に押し出したかったのです。


愛欲や我欲は人である以上、切り離せないものだと私は考えています。


そんな負の感情の繋がり、辿り着く結末として、『黒ノ監』ではタナトスに翻弄されるアレンを書かせて貰いました。


正の感情と負の感情は紙一重で、人はどちらにも転ばないから平常心を保っているのではないのでしょうか。


相対し合うエネルギーが、ほぼ等しく拮抗しているからこそ、人は人間でいられるのではないのでしょうか。


そして時折顔を覗かせる負の己(不安、欲心、恐怖、失望)に負けないよう、あれこれ悩むからこそ、人は成長するのだと思います(*^_^*)