Dependence and jealousy2
リナリーが決して癒えやしない深い傷を、その心に負っていた事なら知っている、何時か自分に話してくれたから。
苛酷な過去、何故それを笑って話せるのか。
僕が思うより、リナリーは強いのかな…
そんな辛い過去を経験して、それでも気丈でいられる彼女がずっと不思議だった。
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黒の教団でのあの出会いから程なく、僕とリナリーはごく自然の流れで彼氏彼女になった。
実を言うと一目見た時から彼女に惚れていた、だからこんな形で片思いが実って、念願の彼氏になれた事が嬉しくて仕方なかった。
恋とか愛とか、それを一端に語れる程大人でもないけど、これだけは自信を持って断言出来る。
リナリーは僕に取って特別な存在…傍に居てくれるだけでこんなにも心が安らぐ…君に優しくいたい…頼れる男でいたい…
常日頃から、そう心掛けているんだ。
†††
「アレン君、リナリーを見掛けなかったかい?」
昼食を終えて僕が食堂を出ると、後ろから突然、コムイさんに呼び止められた。
「いえ、見掛けてませんけど、自室とかに居ないんですか?」
「う〜ん、さっき行ってみたよ、ざっと他も見て回ったんだけど、何処にも居ないんだ。
あ〜っ、次の任務の概要を話しとこうと思ってたのになぁ〜。
…はっ!まさか変な野郎に付いて行ったんじゃ…!?
リナリィ〜〜〜!!!!!」
コムイさんが血相を変えて騒ぎ始めた、相変わらずな溺愛振り、つーかシスコンもここ迄来ると変態の領域だと言う事に本人は気付いているだろうか。
(禍々しい殺気すら感じられる)
「…コムイさん考え過ぎですってば、どうして何時もそっちに行っちゃうんですか。」
「やっぱアレン君もそー思う?
でもねぇ、ボク、たとえ一時間だって、リナリーの姿を見ないと心配で心配で堪らないんだYO〜〜ッ!!!!!」
はぁ、一時間でですか…。
(それじゃ任務の時とか、物凄くネガティブ妄想が炸裂してるんだろうなぁ;)
「分かりました、僕、探してみます。」
「本当に!?有り難う!!
ボクはこれから科学班室に戻るから、リナリーにそう伝えてくれるかい?
残りの仕事、今日中に片さなきゃならないんだよ。
(しくしく…)
アレン君、宜しく!!
それと…変な輩が妹にちょっかい出している様だったら、直ぐボクを呼んでくれ。」
「…ははは、コムイさん顔が怖いです;」
変な輩、若しそんなのがリナリーに手を出したら、僕だって黙ってませんよ…。
コムイさんとそうした遣り取りを一言二言交わすと、僕はそこを後にした。
†††
そう言えば…昨日の晩からリナリーの姿…見てないな…
夕方…談話室で彼女と少し話しをして…それから…
とにかくリナリーを探す事になった僕は、先ず彼女の部屋を訪れる。
コンコン…
部屋の扉を何度かノックしてみるも、室内からの反応はない。
「部屋には居ない、か。」
それならと、彼女が行きそうな所を片っ端から当たって行った、けれど、何処を探しても彼女の姿は見当たらない。
リナリーが任務以外のプライベートで教団(ここ)を出る訳ないし…一体何処に居るんだろう…
リナリーの居そうな場所をもう一度整理しながら、円らかな弧線を描く広い廊下をゆっくり歩く。
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「…めんね、…ラビ。」
「んぁ〜、気にすんなって。」
今の声…。
「…あ…」
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