Dependence and jealousy3
僕の耳に届いた声はリナリーのものだった。
そして彼女の謝辞に言葉を返したのはラビ。
二人の話し声にはっとした僕は周りを見回す、そこは丁度ラビの自室の前だ。
リナリー、若しかしてラビのとこに?
でも何で…。
僅かに開いた扉の隙間から部屋の様子が見渡せる、室内にはベッドを椅子代わりに座るリナリー、その真横にラビが居る。
一応、ノックぐらいした方が良いかな。
そうして僕が扉を叩こうとした時に、再びリナリーは話をし始めた。
「昨日の夜から私、喋ってばっかりだよね、けど、ラビお御蔭ですっきりした。」
昨日の夜からって…。
ふと思い返せば、昨晩から僕はリナリーの姿を見掛けてない、じゃあ彼女は、ずっとラビの部屋に居たんだろうか?
一体何の為に…。
ラビが彼女と僕より前に知り合っていて、二人は仲良しなんだって分かってはいるけど、どうしても嫌な気分になった。
いずれにしても直接リナリーに話を聞いてみなくちゃ、何か特別な事情があったのかも知れないし、今の話だけであれこれ決め付けるのはあんまりだ。
疑いより彼女を信じる気持ちの方が優っている、妙に焦る気持ちを落ち着かせて、このまま会話の続きを聞く事にした。
「…だけど可笑しいでしょ?
昔を思い出して眠れなくなるなんて、私、幼い子供みたい…。」
「んな事ないって、あんな過去を経験すれば誰でもそうなるさ。
大事な家族と引き離されて、ずっと教団(こんなとこ)に閉じ込められていたんだからな。」
『私がこの黒い靴の適合者だと分かって一人教団に連れてかれたの』
『初めはあそこが牢獄の様だった』
過去を笑顔で話してくれたリナリーの言葉が蘇る、やっぱり君は昔の傷を引き摺って…。
「そりゃ、最初はちょっとびっくりしたけど、今はもう泣いて部屋に駆け込まれても全然平気さ〜。
って言うか、オレとリナリーの仲じゃん?」
馴れた口調のラビ、二人の間に親密な空気が流れた。
これはどう言う事だろう…。
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