Oath〜戦う理由〜


あちこち擦り剥けた体がとても痛々しかった。


課せられた任務とは言え、ひどい怪我を負って教団に戻ってきたリナリーと会って、僕はどうしても理由を聞かずには居られなかったんだ。


「何故アクマと戦っているのかって、どうしてそんな事言うの?」


「だってこんな、傷だらけになってまで…。」


「それはアレン君も一緒じゃない、エクソシストだから仕方ないよ。」


「リナリー、君は女の子なんですよ?


 なのに…。」


そこに在る光景の見たくなさから俯いて目を伏せる僕に、包帯の手当てを終えたリナリーは、そっと笑いかけてくれた。


「私はね、幸せな未来を守る為に戦っているんだよ。


 アレン君や兄さん、ホームの皆が笑って過ごせる未来…。」

君は眩しいくらい輝いていた、穏やかだけど強い眼差しの瞳、それは今でも絶対忘れない。


リナリーがあの笑顔を見せてくれたから、はっきり気付けたんだと思う。


僕も迷わず戦える、皆の幸せな未来の為に君が小さな体で立ち向かうのなら。


『君がもう戦わなくていいような世界、その未来の為に』、それがたった一つの戦う理由なんだ。


僕はこの誓いを守り続けるよ、君の祈り願う未来が訪れるその日まで、ずっと。


†頼むからアレンはリナリーの為に戦ってくれいっ!