Dearest princess 
 

魔界を統治する現魔王の娘、その私が、パパに仕えている使い魔のカイルと結ばれる。


そんなことは認められない、許されない。


衆生世間、現魔王、次期魔王候補のレ二とセイジュが絶対に許さない。


だから私たちはどんなに愛し合っても、幾度二つの身体を重ね合わせても、幸せな未来は掴めない。


堕ちゆく先に待っているのは、『絶望』という名の結末(おわり)だけ―――


「やっぱり姫様は、どの衣服を召していてもお美しいですね。」



生まれたままの姿に薄手のレースエプロンのみ着せられた、羞恥心を煽られるはしたない格好。


人間界に来てからはレ二やセイジュと同居生活をしているというのに、二人が学校でいない間に、カイルは私を激しく求めてくる。



「…っ…。」


ひんやり冷たいカイルの舌は私の足先をなぞり、少しずつ上へ上へと辿っていく。


ざらついた舌の感触が内腿まで行きついた瞬間、びくりとした私は力強く両足を閉じた。


・
・
・
カイルの不機嫌そうな眼差しが私を射る。


「…あの…カイル。」


「姫様はまだ、ご自分の状況を、あまり把握できていらっしゃらないようですね。」


普段のカイルからは似つかない低い囁き声、その吐息が素肌に触れるだけで身体の芯が熱くなる。


「…あ…ごめんなさ…カイ…ル…だから…もう…」


「貴女には…、ご自身の立場を良くご理解していただく必要があります。」


カイルの右手がおもむろに私の胸元へと伸びる。


「…ああっ…」


期待と焦燥、それらが入り雑じって堪えきれず、下唇を噛んでいなければ嬌声が漏れてしまいそうだった。


「姫様は私のものになったんです。


 私の許可なしでは何ひとつできない…私だけの姫様に…。」
  

カイルが意地悪く口元を歪めている。


こんなだらしない、爛れた関係を心地好く思う私は壊れてしまったのかもしれない。


愛撫する手を休めないカイルの恍惚とした表情に、私は確かな満足感を得ていた―――


†カイルは愛憎ルートだと真っ黒ですね〜


純愛ルートの面影を微塵も感じられない;

 
でもそんなダークなカイルが大好きなのですv