白む濃霧と客観的事実
〈彼は孤独な夜に、再び何もかもが現実に戻る前に、無音の夢を見る。〉
千切られ引き裂かれた幻想、あの白日夢。
長い時が経ち、既に忘れてしまった『言葉』を、僕は必死に思い出そうとしている。
僕が今いる場所、存在している世界。
…『人間』の僕をどうか壊して、あの時の僕はここにはいない、あの時の僕を誰かが見付けてくれることもない。
嘘なんて吐きたくなかった、そう、誰にも、僕自身にも…。
白む濃霧の中、音の聞こえない静寂の中、僕はただ立ち尽くしている。
双瞼を閉じて、本当の真実を、隠していたかった事実を受け止めて悟る。
『全ての正直さ』、それを殺してしまったのは、紛れもなく『僕自身』だったことに気付く。
そして残っているのは、たった一つだけ残されているのは、色褪せた夢に映る君と、絶えて死んでいくあの時の風の香りだった―――
†東京喰種のOST、White Silenceを聴いていたら、こんな感じの『人間カネキ』君の葛藤を描きたくなりました…
英語版の和訳で、それを自分なりに解釈した感じです…
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